収納の工夫で完成度を高めて 生活感を感じさせない洗練された住まいに
20年以上前に、郊外にトータテハウジングで建てた家にお住まいだったTさま。
子育てするには良い環境だったけれど、今後の暮らしを考えて、公共交通の利便性の良い都心への住み替えを考え始めました。
その後、見つけた土地に合わせて、前の家で改善したいと感じたポイントや、住宅展示場で気に入ったMODAやGRANDEのイメージを取り入れて、理想の家を完成されました。

家の前面に並列ガレージを完備。
道路面はプライバシーに配慮して大きな窓を設けずシンプルなデザインに。
高低差のある土地のため、玄関に向けてなだらかな階段アプローチを設置。
玄関前にはファサードを設置して、外部の視線からプライバシーを守ります。
DATA
構造 | 木造枠組壁工法 |
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間取り | 3LDK+中庭+WIC |
敷地面積 | 217.14㎡ |
延床面積 | 113.94㎡ |

エントランス
階段を昇った先の玄関ポーチは、ファサードの壁で外部からの視線を遮断。
扉横のポストへ新聞や郵便物を取りに出る時も人目が気になりません。
上部には屋根を掛けて雨の日も濡れず、荷物の一時置きにも便利。
黒いタイルはホールまで続き、白黒のシャープなイメージを室内へ繋げます。

エントランスホール
玄関を入ると、光沢のある石目調フローリングのホール。
左手のガラスの3枚引き戸と正面のガラスのリビングドアはオーダーメイド。
インテリアのようなグランドピアノと中庭、LDKまで視界が開ける開放感を演出します。
右手のシューズインクロークからキッチンに抜ける、ご家族専用の便利な導線もご用意。

ピアノルーム
奥さまのご実家に預けていたグランドピアノのスペースは、Tさま邸の課題の一つ。
検討を重ねた末、キッチンとは離した玄関横の部屋をピアノルームに。
室内側は閉めていてもインテリアのように楽しめるガラスのオーダー引き戸、中庭側は防音に配慮したトリプルガラスのサッシ。
将来ピアノ教室も開けるように、洗面台とトイレを部屋の中に設けました。

キッチン
リビングドアを開けた先は、オープンなキッチン。
キッチンに立つと、視界を遮るもののないガラスの向こうに中庭が広がり開放感抜群。
センターにはインテリア性の高いダークブラウンのシステムキッチン、壁際は白の鏡面パネルですっきりと。
キッチン奥の扉からパントリー、シューズインクローク、玄関に繋がり、家事動線も効率的に。

中庭&LDK
外部からの視線を気にせず、開放感と光を取り込む中庭を中心に、LDKをL型にレイアウト。
バーベキューをしたり、愛犬を遊ばせたりできる中庭が暮らしにゆとりをもたらします。
リビング階段は、下の5段をスケルトンにしてインテリア性を持たせつつ圧迫感を解消。
ダイニングの上にも一部吹抜けを設けて開放感を演出しています。

リビング
ご主人がこだわったリビングは、テレビ台背面をシックなエコカラットに。
インテリアに調和するエアコンは、担当の金本の提案。
西日が入る窓には、操作チェーン不要の電動ロールスクリーンを天井埋め込みにしてすっきりと。
天井には5.1chのスピーカーを埋め込みました。

階段下収納
階段下には、奥さまこだわりのウォークインタイプの大きな階段下収納を設置。
日々の生活に必要な細々としたものや、パソコン、プリンター、ロボット掃除機なども全てこの中にまとめて、LDKは生活感のないすっきりとした空間に保ちます。
隣には家事・パソコン・メイクコーナーを兼ねたミニカウンターを設置。

フリースペース
2階には、娘さんが帰省した時の部屋を兼ねたフリースペースを設置。
出入り口はロールスクリーンにして普段は解放し、必要な時だけ閉めて使えるように。
床の中央は、ゲストが布団を敷いて寝ることもできる畳コーナー。
壁際のデスク、チェア、座卓、書棚を兼ねた造作家具は、娘さんの希望を形にしました。

主寝室&ウォークインクローゼット
主寝室はベッドと壁付けテレビのみでシンプルに。
壁裏にオープンタイプの大型のウォークインクローゼットを設置して、家族の衣類や寝具をまとめて収納。
窓辺にはアイロンがけをしたり洗濯物をたたんだりできる家事カウンターを設置。

階段
階段のレイアウトは、最もこだわったポイントの一つ。
LDKに大きくせり出さない3段階の折り返しにして、階段下の収納スペースを広く取るために、スキップフロアのような広い踊り場を設けました。

コロナ禍によって自宅で過ごす時間が長くなったこともあり、家を見直したいと思いました。車を使わなくても病院やスーパーに行ける立地と合わせて、こだわったのは、いつでも人を呼べる家。友人とおしゃべりしたりご飯を食べたりすることが好きなのですが、外では集まりにくくなったので、家で気兼ねなく楽しみたいと考えました。そのために、生活感のあるものをまとめて収納できる空間をつくり、LDKはすっきりとさせて、慌てて片付けをしなくていい家を目指しました。さらに住宅展示場でモデルハウスを見て、モノトーン調のインテリアや中庭などを取り入れた暮らしのイメージが膨らみました。担当の金本さん、設計の古市さん、コーディネーターの浜下さんなど皆様に、きめ細かいところまでベストなプランを考えていただいたおかげで、みんなに自慢できる家になりました。
担当者のコメント

使いやすい収納とインテリア性の実現の両立が課題となったTさま邸。中庭の位置が最初に決まったので、ピアノスペースをどうするか、階段の位置をどこにするか、ベストな間取りをTさまとチームのメンバーとで、何度も検討を重ねました。工事中のトラブルでご迷惑をおかけしましたが、「少しくらい待っても納得のいく家に仕上げてもらった方がいいから」とあたたかく見守ってくださり、期待以上の家でお応えしたいと思いました。Tさまのこだわりとセンスの良さもあり、どこにも無駄のないモデルハウスのような素敵な家に仕上がったと感じています。
