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人目が気になる土地でも、プライバシーを守れる「窓」設計とは

2024年7月20日

 

日々の暮らしの中に、心地よい開放感とともに、温かな日の光や涼やかな風の流れを取り込むことが出来る窓。
しかし、隣家が間近に迫る土地や、マンションなど高い建物がある土地、隣接道路の人通りが多くて人目が気になる土地など、窓の設計に配慮が必要な土地は少なくありません。
そこで今回は、家族のプライバシーを守れる「窓」設計のポイントについて、ありがちなケースを想定しながらご紹介しましょう。

 

目次

1.人の視線を意識して「窓」の設計を
(1)窓の位置や高さ、形を工夫する
(2)中庭を設けて大きな窓を集約する
(3)2階リビングにして視線を避ける
(4)軒や袖壁、インナーテラスで高い位置からの目線にも対応
(5)フェンスや植栽で緩やかに目隠し
2.人目を上手に避けて、居心地のよい開放的な空間づくりを

 

人の視線を意識して「窓」の設計を

都心の住宅地や隣家が目の前に迫る狭小地はもちろんですが、一般的な広さが確保された郊外の分譲地などでも、日々の暮らしを想定してみると、案外人の目は気になるものです家を建てるときには、まわりの建物や道路、そこで暮らす人たちの視線を意識して、窓の設計をする必要があります。

 

(1)窓の位置や高さ、形を工夫する

住宅地の場合、隣家の建物との距離が2~3mということはよくある話。
一番の対処法は、隣家の窓の位置を確認して、正対する位置に窓が来ないように設計することです。
また、採光や通風が主な目的なら、高い位置に横長のスリット窓を設けたり、縦長の3連スリット窓を採用したりと、窓の高さや形を工夫することで家の中が見えないようにすることもできます。

 

(2)中庭を設けて大きな窓を集約する

最近では、道路から見るとほぼ窓がないように見える住まいもあります。そうした家は、多くの場合、室内に大きな中庭を設けるなどして、十分な採光や開放感を確保しています。
まわりを建物に囲まれた土地でも、建物をロの字型にして真ん中に中庭を設ければ、自分たちだけの明るく開放的な空間を手に入れられます。一方向でも視界が開けているなら、コの字型の建物にする手もあります。

 

(3)2階リビングにして視線を避ける

人通りが多い道路からの視線に配慮して、家族がくつろぐリビングを2階に配置するのも有効です。
道路に面していても、2階レベルの高い位置なら、大きな窓を設けても視線が気になることはありません。
道路向かいに住宅がある場合でも、リビングに隣接したバルコニーを設けて腰壁やルーバーで目隠しすれば、中まで覗かれる心配はなさそうです。
また、寝室などはリビングほどの開放感が必要ないケースが多いので、1階に来る居室は高めの位置にスリット窓を設けるなどして、採光と通風に配慮したいですね。

 

(4)軒や袖壁、インナーテラスで高い位置からの目線にも対応

周りにマンションなどの高い建物があるときや、隣家の2階からの視線が気になるときは、深めの軒を設ける手も。
さらに、インナーテラスのような空間があれば、高い位置からの目線は避けつつ、掃き出し窓からテラスへの空間の広がりも感じられる、開放的なLDKを実現できそうです。
また、隣家側の壁を少しだけ突き出させる「袖壁」も、隣家からの目隠しには有効です。

 

(5)フェンスや植栽で緩やかに目隠し

南入りの土地など、庭を挟んでリビングなどを設ける場合でも、大きな窓の場合はやはり道路からの視線は気になるものです。
そんなときはフェンスや植栽など、外構設計で解決できる場合もあります。
防犯面にも配慮して、視界を完全にはふさがず、少しだけ隙間を開けた縦格子のフェンスや、樹種の選び方で見え方の変わる植栽など、緩やかな目隠しを取り入れてみるのもよさそうですね。

 

人目を上手に避けて、居心地のよい開放的な空間づくりを

ご紹介したポイント以外にも、自然な形でプライバシーを守る方法はまだまだありそうです。
敷地に対して家を斜めに建てることで視線をずらすなど、住宅のプロならではの提案もあります。
プライバシーは守りつつ、開放感や見た目の美しさも確保したい。そんなご希望も、ぜひ一緒に叶えていきましょう。

 

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